LIXIL アメージュ便器の給水位置と給水範囲について
近年の一般的なご家庭のトイレは、止水栓が便器に向かって左側にあると想定して作られていますが、ひと昔前のトイレは、隅付トイレなどはタンクの左側(新設のアメージュ便器タンク真後ろ)や、止水栓が便器から遠く離れた場所に設置されていることもありました。
既設の止水栓の位置によっては、必要部材が無ければアメージュ便器の取り付けができない(便器の交換がスムーズに進まなかったり、工事がストップしてトイレが使えない)ことになってしまいます。
そうならないためにも、アメージュ便器を取り付ける前にご確認いただく給水位置・給水範囲とその対応方法についてご紹介します。
アメージュ便器のご購入の前に
まずご確認いただきたいことは、下図のアメージュ便器の給水範囲です。
図の上部は壁排水、下部は床排水となり、右側の寸法部分( )内は手洗い付きの寸法です。
<アメージュ便器ロータンク DT-Z380型・DT-Z350型 一般地用の給水ホース到達範囲>
タンクの給水部分が向かって左側にあるため、上図の通り左給水の給水範囲は右給水よりも広くなります。
※便器の設置位置を前に出すと、前に出す分だけ給水ホースの到達範囲(給水範囲)が狭くなってしまいますので注意が必要です。
既設便器が隅付ロータンクの場合
LIXILのC-P13S等が既設された、隅付ロータンクからの取り替えの場合は、止水栓の位置が下の画像の赤枠部分(新設タンクの後ろまたはタンクより高い位置)にあることが多いです。
<隅付ロータンクの取り付けイメージ>
この場合、壁を解体して止水栓を移設する方法と、壁を解体せず移設しない方法とで分かれます。
止水栓を移設する場合
給水位置を変更するために止水栓を立ち上げ直す場合は、手洗いなしタンクDT-Z350系・手洗い付きタンクDT-Z380系に同梱されている止水栓を必ず使用します。
壁給水の場合、メーカーが推奨する給水位置は、図の便器中心線から左に280mm、床から上に150mmの位置になります。
右給水の場合も同様で、右に280mm、上に150mmの位置に施工してください。
床給水の場合、メーカーが推奨する給水位置は、図の便器中心線から左に280mm、壁から100mmの位置になります。
右給水の場合も同様で、右に280mm、壁から100mmの位置に施工してください。
〈同梱止水栓の取り付け方法〉
1.家財などを濡らさないために必ず給水を止めます。
2.同梱の止水栓を取り付ける前に、既存の給水管内のゴミなどを完全に洗い流します。
3.止水栓のねじ部分にシールテープを巻く
シールテープを巻く前に、ねじ部分の油分や汚れをきれいなタオル等でしっかりと拭き取ります。拭き取らずに巻くと水漏れの原因となります。また、シールテープの端も汚れが付着しやすいので、きれいにカットしてから巻いていきます。
・液体シール剤であるヘルメシールを、ねじに少量塗ってからシールテープを巻くとねじのすき間をさらに減らせますが、塗りすぎはヘルメシールが接手からはみ出て水道水に混じってしまう恐れがありますのでご注意ください。
ねじの先から2つ目のねじ山(1つ目は巻かない)から根本に向かってシールテープが緩まないよう引っ張りながら巻きます。
巻く方向は、ねじの回転方向(右ねじなら時計回り)に合わせて巻きつけます。もし逆方向にテープを巻いてしまった場合は水漏れの原因となってしまいますので、必ず最初からやり直してください。
また、シールテープの厚みが増すと配管に接続できなくなりますので、巻く回数はシールテープの薄さとねじのサイズで異なりますので調節が必要です。巻いた後はねじ山にシールテープを指でしっかりとなじませてから配管を接続します。
最後に水漏れがないかを確認しましょう。
4.止水栓の給水方向は、給水位置や排水方式により異なりますが、給水ホースが折れ曲がってしまうと水の流れが悪くなったり、水漏れが発生する恐れがあります。給水ホースを無理に引っ張ったりせず、止水栓がゆるむ方向に力がかからないよう接続方向の調整を行いながら適切に取り付けます。
また、給水ホースの取り回しが悪いとアメージュ便器のサイドカバーに干渉し、外れてしまうケースも見受けられますので、そこも考慮して取り付けるようにしましょう。
止水栓を移設しない場合
給水位置が上図の(D)や(E)の範囲にあり、止水栓を移設しない場合はタンクとの干渉を避けるために便器を35mm前に出し、取替用止水栓TF-3892ERを取り付けます。
なお、凍結防止のために給水管内の水を抜く水抜方式で、(E)の範囲にある場合は水抜きが出来ないため、水抜栓付エルボA-3850も必要となりますので取替用止水栓と一緒にお求めください。
<TF-3892ER 取替用止水栓 取り付けイメージ>
タンク後ろの壁からアメージュ便器の便器先端までの寸法(奥行き)は、便器本体(760mm)+35mm以上の寸法を要しますので、トイレのスペースが狭く感じてしまう可能性があります。また、上の取り付けイメージのように給水パイプがタンクの周りを沿う見た目となります。
既設便器が蜜結タイプや平付タイプの場合
既設の便器がアメージュ便器と同じ蜜結タイプや、壁にタンクを取り付けている平付タイプの場合は、同梱の給水部材で取り付けが可能です。止水栓は必ず同梱されているものをお使いください。ごみ詰まり防止の専用ストレーナーが入っているため、同梱以外の止水栓を使用すると、吐水やタンク内の給水がうまくできない等の不具合が生じる恐れがありますので必ず取り付けてください。
また、水抜方式でかつの位置にある場合も水抜きが出来なくなりますので、取替用水抜栓セットA-7962を御手配ください。取り付け後にご確認いただくこと
取り替え用止水栓や同梱の止水栓などの部材を取り付けた後に、止水栓を開いて通水し、接続部分から水が漏れていないかを必ず確認しましょう。
ほかにも、ストレーナーの掃除や、便器の水たまり水位が下がっていないかなどの確認事項がありますが、詳しくは施工説明書をご覧ください。
以上となりますが、DT-Z350系・DT-Z380系アメージュ便器の取り付けの際にご参考いただけると幸いです。
当店ではアメージュ便器を多数取り扱っており、即日出荷が可能な在庫品もございますので、是非ご覧ください。
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