水栓金具の品番の確認法について
2021年07月8日 更新
水栓金具(蛇口)の交換や修理にあたってよくあるトラブルの一つに、現在設置されている水栓金具の「メーカーや品番が分からない」事が挙げられます。水栓金具は長年使っていると品番シールが気づかないうちに剥がれてしまい、メーカーや品番がわからなくなってしまうことや見づらいところに品番が記載してあり気づきにくいことがあります。そこでこちらではお使いの水栓金具のメーカーや品番を特定する方法についてご紹介します。
水栓金具(蛇口)のメーカーを特定する
水栓金具のメーカーも品番もわからないという方は、メーカーから特定するようにしましょう。メーカーを特定することができるとメーカーのホームページなどからおおよその品番を特定することが可能となります。
国内の主要な水栓金具メーカー
まずは主な水栓金具メーカーをご紹介します。日本で使用されている水栓金具を販売するメーカーはそれほど多くはありません。もしかすると名前を聞くとご使用中の水栓のメーカー名を思い出せるかもしれません。
TOTO
水回りの機器に関する総合メーカーで、日本のトイレ市場では60%のシェアを持っており国内シェアNo.1となっています。高品質・高機能水栓で、業者からの信頼は厚いです。メーカーがわからない方は、まずTOTOから調べてみると良いかもしれません。
LIXIL
2011年に「トステム」、「INAX」、「新日軽」、「サンウエーブ」、「TOEX(東洋エクステリア)」が統合して出来た企業です。INAXブランドとして、浴室、洗面台、キッチン、トイレを販売しており、国内で30%のシェアを占め、国内シェアNo.2となっています。水栓金具の種類によってはロゴが「INAX」の場合と「LIXIL」と記載されている場合があります。TOTOより少し安めでデザインと値段の差で選ばれる傾向にあります。
KVK
TOTOとLIXILに続いて水栓金具などの水回り製品を提供している国内シェアNo.3のメーカーです。KVKの水栓製品は、ホームセンターなどによく置いてあり購入、取り寄せが容易なところがメリットです。 また、平成20年にシングレバー混合水栓、給排水金具などの事業をMYM(株式会社喜多村合金製作所)から引き継ぎ、MYMの部品供給、メンテナンスはKVKが行っています。 比較的安めで賃貸住宅に多い傾向にあります。
カクダイ
水道用品(洗面所、キッチン、浴室、トイレなど)の専門メーカーで創業が明治12年の老舗です。水道用品(給排水器具)の他にもお庭に水をまく散水ノズルなど、緑化器具製品も取り扱っています。KVKと同じくカクダイの水栓金具もホームセンターで多く取扱割れているメーカーです。安く、ニッチ分野・部品販売に強いのが特徴です。
SANEI(サンエイ)
水栓金具をはじめ、お風呂やトイレ用品、散水器などの製造販売を行うメーカーです。正式には「株式会社 三栄水栓製作所」となります。ロゴは英語表記の「SANEI」の文字になっています。デザインにこだわった蛇口が多いですが、ホームセンターやネットショップで比較的簡単に購入することができて、製品価格も比較的安価な製品が多いです。
水栓金具本体を確認する
ここからは水栓金具のどこを見ればメーカーがわかるかを図解でご紹介致します。
上記の図の通り、水栓の根元や横側、そして裏側にメーカーの刻印(ロゴマーク)がないか確認してみましょう。水栓金具本体にロゴマークが刻印されているものもあれば、シールにメーカーロゴマークや品番が印字されているものもあります。 品番は英数字が混ざっているものがほとんどで、間にハイフン(-)が含まれていることもあります。水に濡れやすい場所にあるため、経年劣化でシールが剥がれていたり、印字が消えてしまっていることもあります。 ※掲載画像はTOTOのメーカー/品番ラベル位置確認図となります。
水栓金具(蛇口)の取扱説明書を確認する
続いて水栓金具の取扱説明書がある場合の確認法についてご紹介致します。
この様に取扱説明書があれば、メーカーや品番だけでなく問い合わせ先までわかります。説明書の表紙にはメーカーと品番、そしてイメージ図が載っていますので見つけやすいと思います。新築時や水栓設置時などの書類一式を確認すると保管されているかもしれません。 ※掲載画像はTOTO製水栓金具TKN34PBの取扱説明書となります。
浴槽やキッチンと同じメーカーの可能性は高い
水栓金具にメーカーのロゴマークが見つからない場合は、水栓金具が付いている設備のメーカーを調べるといいでしょう。例えば、キッチンがLIXILであれば水栓金具もLIXILといった具合に、水栓本体と水栓回りの設備のメーカーが一緒ということはよくあります。 ただし、リフォームや交換などで新しい水栓金具になっている場合は、代替品が別メーカーの物になっていることもあるので注意しましょう。
水栓金具の品番を特定する
続いて水栓金具の品番を確認する方法についてご紹介します。メーカーを特定できている場合はより簡単に品番を特定することができます。
取扱説明書を確認する
メーカーを特定する方法でもご紹介しましたが、もし取扱説明書があれば品番が表紙で確認できるようになっています。
メーカー公式サイトで確認する
各メーカーの公式ページでは、品番を特定するためのツールや確認方法の紹介ページがあります。メーカーの特定ができていたり、ある程度メーカーの目処が立っていれば、こちらの方法でも簡単に品番を特定することができます。
TOTO
TOTO公式サイト内品番特定システム見つかるちゃんを利用することで探すことができます。操作も簡単ですので、利用してみて下さい。
LIXIL
LIXIL(リクシル)の公式サイトでは品番の確認方法を紹介しています。LIXILの公式サイトに掲載されている画像を確認すると、品番や記載されている場所が調べられます。尚、「INAX」という名前もでてきますが、LIXILと統合したブランドですので同じ会社の製品です。
KVK
KVK公式サイトの商品情報ページからカテゴリーごとに水栓を探すことができます。
カクダイ
カクダイ公式サイト内メンテナンス部材ナビでは品番が記載されたシールの場所の確認方法を見ることができます。もし、シールが剥がれてしまって品番が分からない場合は、カクダイHPのメンテナンス部材ナビの「品番が分からない場合」のページで、水栓金具の種類や使用場所から探すこともできます。
SANEI(サンエイ)
SANEI公式サイトでは商品検索ページがあるので、商品情報ページ内の左にあるメニューのカテゴリーから調べたい水栓金具のカテゴリーを選び、画像を参考に品番を特定することができます。
水栓金具の品番が特定できない場合
最後に水栓金具の品番が特定できない場合の各メーカーお問い合わせ先をご紹介します。
TOTOお問い合わせ
TOTOお客様相談室 | フリーダイヤル:0120-03-1010 携帯電話:093-951-2525 https://jp.toto.com/support/qa/access_customer.htm |
受付時間 月曜日~金曜日 9:00~17:00 (夏季休暇・年末年始・所定定休日除く) |
LIXILお問い合わせ
LIXILお客さま相談センター | 水栓金具製品のお問い合わせ:0120-376-836 https://www.lixil.co.jp/inquiry/consumer/contact_tel.htm |
受付時間 月曜日~金曜日 9:00~18:00 土・日・祝日 9:00~17:00 |
KVKお問い合わせ
KVKお客様ご相談センター | ナビダイヤル:0120-694-711 http://www.kvk.co.jp/contact/ |
受付時間 月曜日~金曜日 9:00~17:00 (夏季休暇・冬季休暇除く) |
カクダイお問い合わせ
カクダイ | お近くの事業所までお問い合わせください。 本社TEL(06)6538-1121 東京支店(03)3552-0981 名古屋支店(052)504-1551 大阪支店(06)6730-3391 広島支店(082)278-2821 福岡支店(092)611-4611 札幌営業所(011)704-1511 仙台営業所(022)239-8371 水戸営業所(029)304-5561 北関東営業所(027)370-6781 埼玉営業所(048)255-5701 多摩営業所(042)399-0881 千葉営業所(043)216-0261 横浜営業所(045)532-0931 相模原営業所(042)730-4061 静岡営業所(054)280-5411 新潟営業所(0256)36-0201 富山営業所(076)433-2851 金沢営業所(076)251-9821 三重営業所(059)221-6661 京都営業所(075)693-8231 神戸営業所(078)251-1911 明石営業所(078)937-1511 岡山営業所(086)246-7261 松山営業所(089)968-7211 熊本営業所(096)214-6101 鹿児島営業所(099)213-5371 https://kakudai.jp/contact |
SANEI(サンエイ) お問い合わせ先
SANEIカスタマーセンター | フリーダイヤル:0120-06-9721 http://www.san-ei-web.co.jp/support/inquiry.html |
受付時間 月曜日~金曜日 9:00~17:00 (土・日・祝日・夏季休暇・年末年始除く) |
まとめ
本当にメーカーや品番が見つからない、調べるのがめんどうくさいという方は、思い切って修理業者に依頼してみましょう。また、賃貸の家にお住まいの方は、管理会社やオーナーに確認してみましょう。仕様が決まっており、品番も管理しているはずです。