浴室換気扇の役割
浴室換気扇の役割で重要なのは、浴室内部に溜まりやすい湿度を外部に排出し下げることです。浴室を使った後に湿度が高い状態は、室温の高さも相まってカビの温床となってしまいます。浴室換気扇が機能しているだけで、内部の湿度は全く違うのです。使う前に浴室が、からっとした状態になのにも気が付くかと思います。機能していなければ、この状態が維持できないのです。
電気代を節約する方法として、浴室換気扇を止めてしまう人もいるのは確かです。つけっぱなしにすれば、電気を垂れ流しにしてしまうと感じるのも確かでしょう。「入浴時」だけ浴室換気扇をつける人もいるほどです。
しかし、浴室換気扇は基本的に継続してつけておく必要があります。スイッチを入れたらすぐに換気が進むわけではありません。浴室内部の湿度は徐々に下がっていくものだからです。空気を循環させることも、湿度を下げる面で重要な意味を持つので、常時つけておく必要があります。
気になる電気代ですが、浴室換気扇の電力使用量はわずかなものです。24時間つけたままになっていても、ほんのわずかな料金しかかかりません。最近の省エネタイプになれば、1か月使い続けたとしても、わずか100円程度の出費で済みます。
忘れてはいけないのは、家電製品などの初動電力です。電源を入れたとき、実は一番電気を消費します。初動電力が最も電気代にかかわるため、つけたり切ったりするほうが料金に響くのです。浴室換気扇が常時回っており、清潔な環境を保つほうが、カビなどの心配もなくなり、余計な出費にもつながりません。
浴室内のカビの発生を防ぐ
浴室を毎日きれいに掃除していても、カビが出てくる場合があります。どんなに気を付けていても、まったく出てこない状態にするのは難しいものです。
浴室には残り湯や床の水滴などがあり、常に湿度が上がりやすい環境になります。生活しているほかの場所よりも、極端に高まりやすい場所なのです。お湯を使う以上、温度も高くなる場所で、どうしてもカビが好む環境ができあがります。
カビの予防には、高温多湿を避けなければいけません。それもできる限り素早く対処する必要があるのです。浴室では浴室換気扇をつけていても、リスクが高い場所といっていいでしょう。できる限り空気を循環させ、カビが好む環境にならないようにするのが大切なのです。
浴室内の悪臭防止
日々の疲れや汚れを落とし、心身ともにリフレッシュするのが浴室の役割です。毎日掃除して清潔な環境を作りたい場所ともいえるでしょう。それでも、すべての汚れを落とすのは難しい場所です。
問題が多い場所なのが排水溝周りで、臭いのもとにもつながります。完璧に汚れを落とすのは難しく、この臭いが充満してしまう可能性もあるのです。
風呂がまの汚れもあります。見えているものなら対処しやすいとしても、風呂釜は内部までわかりません。水が溜まって臭いを出してしまうかもしれないのです。こうした臭いの原因が数多くあるのが浴室になるので、常に換気が必要になります。臭うからといって浴室換気扇を回しても、すぐに対応も解消もできないからです。
浴室換気扇を24時間回している状況を考えてみましょう。浴室内の空気はどんどん循環し、排出していくのと同時に空気を取り込み、こもりがちな臭いも排出します。臭いがこもる条件を抑制してくれるため、浴室には24時間換気がピッタリです。
家の寿命を長くする
浴室の換気をしないでおけば、その湿度はどこかに流れ込んでいきます。家の中のさまざまな場所の湿度を高めることになるので、ほかの場所でもカビが発生しやすくなるのです。
日本の住宅構造は、今でも木造が中心でしょう。最近の住宅は構造も進化し、高気密住宅も増えました。冷暖房効率もかなり高まってきています。
湿気の多い空気が家の中にあると、木造部分は腐食しやすい状態です。金属部分もさびやすくなります。浴室の換気ができていれば、このリスクを少しでも下げられるのです。ひいては家本体の寿命にかかわることであり、長く住宅を生かしていこうと思えば浴室の換気は欠かせきません。
浴室換気扇の種類
浴室換気扇は、分類するといくつかの形に分かれますが、その分類方法も解説していきます。
浴室換気扇のファン部分による分類
浴室換気扇の分類として、代表的な方法がファンの種類での区別です。大きく分けて「シロッコファン」と「プロペラファン」に分かれます。それぞれ特徴があり、使い方にも違いが生まれてくるため、押さえておくといいでしょう。
シロッコファン
一般的な住宅でよく使われるのが「シロッコファン」です。浴室換気扇としてもメジャーなタイプで、接続したダクトから空気を排出します。外部に浴室換気扇が直接つながっていなくてもいいため、天井に設置することが可能です。
「プロペラファン」と比較すると、空気の吸込みや排出量は劣りますが、音も少なく静かに利用できます。ダクトを通すため、窓の有無も関係ありません。設計上も自由が利くようになります。場所を問わず使えるため、キッチンのレンジフードでも使われるようになりました。
シロッコファンの羽根の形状をみると、20枚程度取り付けられています。これが筒状になっており、どうしてもほこりやごみが付着しやすい問題を抱えるのです。シロッコファンを掃除する際には、羽根自体が薄く作られているので、手を切ったりしないように注意が必要です。
プロペラファン
昔ながらの換気扇といえば「プロペラファン」です。浴室換気扇でも使われてきました。形状的には扇風機を想像すれば間違いありません。シンプルな構造で、空気や湿気をそのまま外部へと導いていきます。
パワーだけで見れば、「シロッコファン」よりも排気力が上です。その分回転しているときの音も大きく、騒音が気になる場合もあるでしょう。ファンの形状などを改良した静音タイプも作られてきました。
構造が単純でプロペラもすぐに見えるため、掃除がしやすい特徴も持っています。壁に直接取り付けつなぐため、どうしても外部の風の影響を受けやすいのが問題です。マンションなど高層階になると、強い影響を受けて排気効率が落ちます。
浴室換気扇の機能による分類
浴室換気扇も機能による分類ができます。これまで一般的だった「浴室換気扇」のほかに、「浴室換気暖房乾燥機」もあるからです。
浴室換気扇
「浴室換気扇」は、その名前の通りシンプルな機能を発揮させるために取り付けられています。浴室内の換気や乾燥が目的であり、湿度を抑制しながら臭いなども排出するのが目的です。天井に取り付けるタイプが増えてきましたが、浴室の位置によっては壁に取り付ける方法もあります。
浴室換気暖房乾燥機
最近増えてきたのが「浴室換気暖房乾燥機」です。特にワンルームなど単身向けの部屋に使われるようになりました。換気するだけではなく、衣類乾燥と暖房機能を持たせています。
実際に換気扇を回すだけでも空気が滞留し、衣類の乾燥にも効果を発揮しますが、さらに強化した性能を持っていると思うと分かりやすいでしょう。浴室内で暖房を使い、さらに乾燥させやすい状態にするのです。素早く乾燥させるため、部屋干しの嫌な臭いなどもつけずに済みます。
暖房機能を持っているので、温度差による怖いヒートショック現象の予防に役立ちます。快適な環境を作れるため、家族向けの世帯でも重要な役割を持つようになりました。
もう少し発展させた、涼風機能も持っているタイプも出てきています。お風呂に入っているときに涼しい風を流せるので、夏場の入浴に効果を発揮してくれるタイプです。乾燥にも役立てられるうえ、暖房を使わないので電気の効率も高められます。
浴室換気扇のおすすめ機種7選
ここからは「浴室換気扇」や「浴室換気暖房乾燥機」のおすすめ機種をご紹介していきます。
浴室換気扇 3選
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浴室換気暖房乾燥機 4選
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まとめ
浴室換気扇は、設置方式や機能などでさまざまな種類があります。入浴中の快適性を高めたいのか、洗濯物を干すなど入浴以外でも使用するのか、浴室を清潔に保つための24時間換気機能が必要か、などライフスタイルや浴室換気扇を交換する目的によって選ぶようにしましょう。浴室換気扇を交換する際の本体をお買い求めの際は、ぜひプロストアダイレクトの浴室換気扇をご覧ください。卸値価格で販売しておりますので、非常にお買い求め安くなっております。ぜひ一度ご覧ください。
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